2.ペットフードの原材料について
2-6.添加物の種類及び分類の統一性
現在ペットフ−ドは、アメリカ、オ−ストラリアをはじめ海外諸国からも多く輸入されています。これらのフ−ドに使用されている添加物もそれぞれの国により、分類名が異なったり同一物質でもその個別名称,呼称や英名が異なるものがあります。また各国で認可されている物質が異なっていることがあり、このような状況下ではグロ−バルスタンダ−ド作成には調整課題が多くあります。表にも示しましたが、酸化防止剤(飼料添加物では抗酸化剤と称しています。)は、米国では保存料のなかに包含されています。このように分類名が異なったり、飼料添加物としての認可物質が異なったりするため、何らかのガイドラインか補完情報が必要となります。
アメリカのメ−カ−は、AAFCOの諸基準の遵守が要求されていますし、ヨ−ロッパのメ−カ−はFEDIAFの基準で製造しなければなりません。日本で販売するペットフ−ドの表示は日本語で日本の基準でする必要があります。
ペットフ−ド工業会では、日本の食品添加物及び飼料添加物と米国及びヨーロッパの飼料添加物1,273種類(同一成分であっても名称の異なるものも収録してカウントしています)を分類名と使用制限情報も含めて纏め、1997年1月に「食品添加物及び飼料添加物便覧」として刊行しました。これにより添加物情報の告知と安全性への啓発活動をペットフ−ド工業会会員会社に対しておこなっております。