ごあいさつ
新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、過去3年の間コロナ禍で行動規制があった新年から、
やっと行動制限の無い新年を迎えることができ、故郷への帰省や初詣が可能になる普通の新年を迎えられたことと思い、心からお慶び申し上げます。
しかしながら、まだまだコロナ禍は収束する気配がありませんし、欧州での戦禍も終わりが見えないという波乱の年が予想されます。
しかしながら兎年はその跳躍力から“飛躍の年”とも言われております。本年度が皆様にとって真に“飛躍の年”になることを心より祈願しております。
さて、ペットフード公正取引協議会は1974年に創設され本年度に第49期を迎えます。凡そ50年、約半世紀の間、製品の表示や取引の景品類の規制を行い、
業界の健全な発展に寄与してきたという長い歴史があります。長い歴史の中で、これから益々業界の健全な発展を全うしていく為には、
ペットフード公正取引協議会自身もその役割を常に見直していく必要があると考えております。
そのような観点から、ペットフード公正取引協議会の本年度の方針を3点ほど説明させて頂きたいと思います。
まず最初に、事業者への正しい表示及び関係法規の普及啓発をこれまで以上に実施して行くことにあります。どちらかというと公正取引協議会は、
違反の摘発機関の様相を呈しておりますが、本来的には、公正取引規約の理解を深めて規約遵守を浸透する為の普及啓発が本来的な活動であり、
違反摘発は規約遵守の手段と言えます。特に昨年9月末には、遅れておりました公正競争規約、施行規則の改訂を実施いたしました。
これは2016年AAFCOの総合栄養食の栄養基準改定に合わせて改訂し、世界的な栄養基準との整合が取れる状況にすることでした。従いまして、
まず持って本改訂内容を会員各社への理解、浸透を図ることが責務と考えております。
2点目としては、業界最大イベントのインターペットに出展することです。これは事業者への普及啓発を実施していくこととともに、消費者へは、
規約の啓発及び意識調査を実施して行きたいと思います。消費者の皆様の理解を図り、常に消費者目線で規約を継続的に見直していきたいと考えております。
3点目はペットフード公正取引協議会の新規会員の入会促進を図ることです。
現在、会員として72社が加盟し、国内ペットフード売上高の凡そ90%を占めております。
もはや業界標準と言っても過言ではありません。しかしながらご存知の様に公正競争規約
は、第一義的に会員社を拘束する規定であります。非会員社の新規会員を増やすことにより、より一層業界標準にしていきたいと考えております。
ペットフード公正取引協議会は、昨今のペットフードの様々な表示に対応した公正な競争ルールを継続的に見直し、消費者の利益に資する表示の
実現へと図ってまいります。
最後にペット関連産業の益々の発展と会員者の皆様のご健勝を祈念致しまして、新年の挨拶とさせて頂きます。
2023年1月吉日
ペットフード公正取引協議会 会長
小原 俊郎